ワールドトリガーの旅路
葦原大介氏によって創造されたワールドトリガーは、2013年に週刊少年ジャンプで連載が開始され、瞬く間に人気を博しました。異世界からの侵略者「近界民（ネイバー）」と戦う少年たちの物語は、2014年10月から2016年4月にかけてアニメ化され、さらにその人気を不動のものにしました。
休止とその理由
しかし、作者の葦原大介氏の体調不良を理由に、2016年に連載は休止されました。この休止は、ファンにとっては突然の出来事であり、多くの人々がその再開を切望していました。
「ワールドトリガー」19巻
休載の理由は葦原が首を壊したからなんですが、そもそもは、自分の容量を考えずにほいほいと(連載原稿以外の) 仕事を引き受けすぎ、しかも、そういうサブの仕事でうまく手を抜く(省エネ)ことが できなかった、ということが原因だったと思います。
体調不良の内容については復帰後の19巻で上記のように述べています。
連載再開への道
2018年10月、ついにファンにとって待望のニュースが届きました。ワールドトリガーは「ジャンプSQ.」への移籍を経て、連載を再開することが発表されました。この再開は、多くのファンにとって喜びの瞬間であり、作品への愛と期待が再び高まることとなりました。
また、再開にはジャンプ編集部、ジャンプSQ編集部、マネージャーなど「ワールドトリガー」を大切にしており、連載を続けて欲しいと願っている人たちの活躍があったことは見逃せません。
担当さんから「葦原さん、移籍、ってどうですか?」とのお話が。（中略）
1年以上経ってもまだワールドトリガーのことを忘れないでいてくれる読者の方々に、なるべく早く続きを読んでもらいたい、というのがあったため、最終的には担当さんにお願いして移籍の話を進めてもらうことにしました。
「ワールドトリガー」19巻
「もし葦原さんの希望があれば、そこに移籍できるように最大限どうにかします」と言ってもらえたので、移籍先についてマネージャーと相談。（中略）
ジャンプ・SQ.両編集部にあれこれと骨を折ってもらい、その後もいろいろあって、移籍が決定。無事、連載再開に漕ぎ着けることができました。
再開後の展開
連載再開後のワールドトリガーは、以前と変わらぬ熱いストーリーラインでファンを魅了しています。新たなキャラクターの登場や、より深まるストーリー展開が、読者を再びワールドトリガーの世界へと引き込んでいます。
ファンと業界への影響
この連載再開は、マンガ業界においても重要な意味を持ちます。作者の健康問題による休止からの復帰は、クリエイティブな仕事の持続可能性についての議論を促しました。また、ファンにとっては、愛する作品が再び読める喜びと、作者の健康を考慮した持続可能な制作体制への期待が混在しています。
結論
ワールドトリガーの連載再開は、ファンにとっても業界にとっても大きな意味を持つ出来事です。健康を理由に長期休載もしくは休載している作家さんは多数います。この再開が、今後のマンガ業界における健康とクリエイティビティのバランスについての新たな議論を生むきっかけとなることを期待します。
コメント